御作村(読み)みつくりむら

日本歴史地名大系 「御作村」の解説

御作村
みつくりむら

[現在地名]藤岡町御作

現町域南東部に位置し、犬伏いぬぶせ川が大きく東に湾曲する辺りに開かれた地。縄文時代の小子しようし遺跡深渡ふかわたし遺跡・かんいり遺跡・釜土かまつち遺跡がある。字田中たつちゆうには宝篋印塔と一石五輪塔が各々一基ずつあり、字上野平うえのたいらには宝篋印塔が二基ある。犬伏川沿いの東岸には、御作古窯跡群が分布する。寛永一二年(一六三五)時には幕府領、元禄一〇年(一六九七)から一四年まで旗本沼間清芳領、明治元年(一八六八)には豊橋藩に属する。宝永五年(一七〇八)の三河国加茂郡御作村検地帳(藤岡村誌)によれば、田は一九町六反余で名請人が六〇人いる。

曹洞宗永平寺末の天徳てんとく寺は弘仁一一年(八二〇)弘法大師作と伝える十一面観音像を、松平薩摩守臣加藤重信が奉持して小庵を築いたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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