御倚子(読み)ゴイシ

デジタル大辞泉 「御倚子」の意味・読み・例文・類語

ご‐いし【御×倚子】

朝廷儀式のとき、束帯姿の天皇が着座した、いす。普通は紫宸殿ししんでん清涼殿殿上の間とに置かれた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の御倚子の言及

【玉座】より

…ローマのサン・ピエトロ大聖堂には,ローマ教皇がバチカン公会議の際に着座する豪華な黄金の玉座が所蔵されている。 椅子式生活の伝統がない日本では,玉座は一つには天皇が朝儀の際に着座する御座所を指す場合と,御所の紫宸殿や清涼殿の殿上の間で,群臣の拝を受ける際に着座する御倚子(ごいし)のことを指す場合とがある。後者は紫檀または黒檀で作られ,座面の両側と後部に低い勾欄(こうらん)を備え,鳥居形の背をつけた形式で,錦の縁飾をつけた座布団をのせている。…

※「御倚子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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