日本歴史地名大系 「御嶽由来記」の解説
御嶽由来記
うたきゆらいき
写本 仲宗根玄吉氏(外間本)・立津春方氏
解説 宮古島旧記類の一。首里王府の指示で宮古蔵元が調査報告したものの控をまとめた記録。康熙四五年・同四六年・同四七年の三回にわたる。一回目が祥雲寺および宮古内の主要御嶽二五の由来・祭神、島中祭祀、二回目が蔵元草創、頭役立始、平良・下地・砂川三間切の歴代大首里大屋子の事、三回目が宮古島大安母、長真氏砂川親雲上旨屋蕃藷伝来、仲宗根豊見親忠節勲功の事など。三回目の報告末尾には島中の年寄を集めて古来伝承されている事柄を聞きとり、まとめたと記されている。また「右酉戌亥年迄琉球差上置候間跡々見合之為メ如此御座候以上 亥六月三日 在番頭中」と明記。
活字本 「宮古島旧記並史歌集解」、「平良市史」三
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報