御所猪鹿塔(読み)ごしよししんとう

日本歴史地名大系 「御所猪鹿塔」の解説

御所猪鹿塔
ごしよししんとう

[現在地名]武雄市若木町川古字御所

武雄領の狩場であった山の中に立てられている。射殺した猪や鹿が一〇〇頭以上になると、山中に記念のため立てたと考えられる。猪鹿塔は高さ八五センチの自然石で、碑面には「猪鹿一千、銃殺猪鹿臻爰数一千故建石碑以貽後世者也」とあり、享保一三年(一七二八)二月二〇日のもの。裏面には「五尺二寸五分之母猪」と刻字する。

佐賀藩内では武雄領内だけで五基が発見されており、ほか四基の猪鹿塔を列挙すると、若木わかき本部もとべ字本部山中やまなかのものは高さ七三センチの自然石で「猪鹿三百誌石、享保五庚子十二月朔日」、裏面に「三尺七寸猪」とある。武内たけうち真手野まての上古賀かみこが宇土谷うどだにの山中のものは高さ七〇センチの自然石で、「猪鹿二百誌石、享保三戊戌年潤十月二十日」、裏面に「三尺七寸五分猪」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android