御抱(読み)おかかえ

精選版 日本国語大辞典 「御抱」の意味・読み・例文・類語

お‐かかえ ‥かかへ【御抱】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 江戸時代、一定の年限を定めて幕府大名に召し抱えられた者。一代限りを原則とした。
※御日記寄‐天明三年(1783)一二月(尾州)「此月馬場四郎兵衛新規御抱 御手筒組被仰付」
給料を支払って人を雇っておくこと。また、その人。「御抱医者」「御抱運転手」などと熟しても用いられる。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵天下太平なる哉「文士本屋のお抱(カカヘ)となる」
抱え帯に使う細帯や丸ぐけ帯をいう女房詞。〔公家言葉集存(1944)〕

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