室町時代の初期ごろ、御所や仙洞(せんとう)御所に奉仕する女房たちによってつくられた語。それ以後もつくり続けられた。『大上﨟御名之事(おおじょうろうおんなのこと)』によれば、食料品79語、調度品26語であるから、女房たちの身の回りの品物の異名からなるが、のち動作や官職の語にまで及んだ。宮中でつくられたため、上品で優雅なことばとみられて、将軍家や高家の女性にまねられ、江戸時代には富裕な町家の妻女にまで広まった。現代に残るものが多い。語の作り方には、元の語の一部を残した「わら」(わらび)、「まき」(ちまき)の類、それを繰り返した「かうかう」(香の物)の類、元の語の一部を残しそれに「もじ」をつけた「すもじ」(鮓(すし))、「そもじ」(そなた)の類、性質や外観を考えた「おひや」(水)、「おかべ」(豆腐)の類、「物」「の物」をつけた「青物」(野菜)、「夜の物」(夜着)の類、縁起によってつけた「紫」(鮎(藍)にまさる→鰯(いわし))、「待兼ね」(来ぬか→小糠(こぬか))の類などがある。
[真下三郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新