改訂新版 世界大百科事典 「御物御画目録」の意味・わかりやすい解説 御物御画目録 (ごもつおんえもくろく) 足利義満以来の代々の将軍家所蔵の中国絵画を記載したもので,能阿弥による奥書をもつ写本1巻が現存する。原本はなく撰述年代も不明であるが,能阿弥時代をあまり下らないものと考えられる。内容は,公府所蔵の中国絵画約90点を〈紙〉〈大〉〈紙横〉〈二幅〉〈独幅〉などの項目に分け,それぞれの画題と筆者,讃者名を記す。室町幕府の御物の状態を知るうえで重要な資料である。写本は東京国立博物館蔵。執筆者:衛藤 駿 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by