微生物農薬(読み)ビセイブツノウヤク

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「微生物農薬」の意味・わかりやすい解説

微生物農薬
びせいぶつのうやく

細菌ウイルスなどの微生物の働きを利用して害虫防除する方法をいう。 BHCやドリン系農薬を使う化学的防除のように昆虫耐性を強めることもなく,また人体家畜への副作用もほとんどない。二化めい虫やアメリカシロヒトリにきく卒倒菌,家ばえの蛆を殺す松枯葉ウイルスなどがその代表

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世界大百科事典(旧版)内の微生物農薬の言及

【生物農薬】より

…天敵昆虫を直接利用して害虫防除に成功した例として,イセリヤカイガラムシの天敵であるベダリヤテントウや,リンゴやナシの重要害虫であるクワコナカイガラムシの天敵クワコナカイガラヤドリバチなどの利用があげられるが,農薬のような形で利用されたものは必ずしも多くない。しかし昆虫の病原菌や病原ウイルスを利用したいわゆる微生物農薬はかなりの成功をおさめ,実用化されたものも少なくない。例えば鱗翅(りんし)目昆虫などの病原細菌であるBacillus thuringiensisの胞子製剤は生物農薬として実用化されている。…

※「微生物農薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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