徳兵衛町(読み)とくべえまち

日本歴史地名大系 「徳兵衛町」の解説

徳兵衛町
とくべえまち

[現在地名]黒石市甲徳兵衛こうとくべえ町・乙徳兵衛おつとくべえ

黒石陣屋の北にあたり、なか町の西、大板おおいた町の東を東西に走る町並津軽信英の家臣安孫子徳兵衛の開いた町といわれ(烏城志)、明暦二年(一六五六)信英分知の際の御知行割印形之控(「黒石領御日記」市立弘前図書館蔵)に「徳兵衛町派」とあり、もと町とともに、最も早く開かれた町といえる。黒石神明宮の御宮伝記神職由緒留書(黒石地方誌)の享保一四年(一七二九)の記事に「安孫子町名主 久衛門」とあり、安孫子あびこ町ともよばれた形跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報