円覚(読み)エンガク

デジタル大辞泉 「円覚」の意味・読み・例文・類語

えん‐がく〔ヱン‐〕【円覚】

仏語。すべての根源である仏の悟りの本性。完全にして円満な悟り。本覚

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精選版 日本国語大辞典 「円覚」の意味・読み・例文・類語

えん‐がくヱン‥【円覚】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。欠けるところのない完全円満なさとり。一切の根源としての仏のさとりの本性をいう。
    1. [初出の実例]「皆従諸如来円覚心建立」(出典往生要集(984‐985)大文六)
    2. [その他の文献]〔円覚経〕

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「円覚」の解説

円覚(1) えんかく

?-? 平安時代前期の僧。
承和(じょうわ)7年(840)唐(中国)にわたる。五台山にひさしく滞在後,長安に出,855年円珍にであい,その求法(ぐほう)巡歴を援助した。866年安展(あんてん),丈部(はせつかべの)秋丸とともに真如(しんにょ)(高丘親王)にしたがって天竺(てんじく)(インド)へ旅立ち,消息をたつ。俗姓田口

円覚(2) えんかく

道御(どうぎょ)

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世界大百科事典(旧版)内の円覚の言及

【壬生寺】より

…鑑真の創建とも伝えるが,縁起では,991年(正暦2)園城(おんじよう)寺(三井寺)快賢が仏師定朝に地蔵菩薩像を造らせ,1005年(寛弘2)堂舎を建てて小三井寺と号したのに始まるという。鎌倉中期に当寺を中興した円覚上人は,勧進のため融通大念仏を行い,戒律と念仏を貴賤にすすめたが,このとき児女にまで念仏の妙理を理解させるために始めたと伝えるのが壬生狂言である。毎年4月に鰐口・締太鼓と笛で行う面をつけた無言劇で,2月の節分会とともに境内は参詣者で大いににぎわう。…

※「円覚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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