心しらふ(読み)ココロシラウ

デジタル大辞泉 「心しらふ」の意味・読み・例文・類語

こころ‐しら・う〔‐しらふ〕【心しらふ】

[動ハ四]
よく知っている。精通している。
つはもののことに―・へるは」〈継体紀〉
心遣いをする。
「よろづ細かに、あはれに―・ひ参らせ給ふも」〈栄花・玉の飾り〉

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精選版 日本国語大辞典 「心しらふ」の意味・読み・例文・類語

こころ‐しら・う‥しらふ【心しらう】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙
  2. 心得がある。精通する。
    1. [初出の実例]「正に直しく仁(めく)み勇みて兵事に通(ココロシラヘ)るは、今、麁鹿火か右に出づるひと無し」(出典日本書紀(720)継体二一年六月(前田本訓))
  3. 心づかいをする。気を配る。
    1. [初出の実例]「密かに東宮を顧みたてまつりて曰さく、有意(ココロシラヒ)て言(のたま)へとまうす」(出典:日本書紀(720)天武即位前(北野本訓))
    2. 「よろづこまかに、あはれに心しらひ参らせ給ふもあはれになん」(出典:栄花物語(1028‐92頃)玉の飾)

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