精選版 日本国語大辞典 「心に乗る」の意味・読み・例文・類語
こころ【心】 に 乗(の)る
- ① 心に乗り移って離れない。心を占める。心にかかる。
- ② 気に入る。満足する。心にかなう。
- [初出の実例]「晉の阮籍心にのればふっとひとり車にひとりのってづるぞ」(出典:玉塵抄(1563)一六)
- 「すいた人も心に乗らぬ人も舟渡しの岸に着迄のこころざしなり」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)五)
- ③ 十分に理解する。よく分かる。
- [初出の実例]「今日の論説を承り、性善の章が心にのったやうに存ずるなり」(出典:学談雑録(1716頃))