心を起こす(読み)ココロヲオコス

デジタル大辞泉 「心を起こす」の意味・読み・例文・類語

こころこ・す

心を励ます。発奮する。
「いといみじく心苦しければ、―・して祈り聞こゆ」〈・若菜下〉
求道の心を起こす。発心ほっしんする。
「―・して、やがてかしらおろして」〈今鏡・九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心を起こす」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 を 起(お)こす

  1. 精神を奮い起こす。心を励ます。気をとりなおす。
    1. [初出の実例]「いみじき心ををこしてまゐりたるに、河の音などのおそろしきに呉階をのぼり困じて」(出典:能因本枕(10C終)三〇八)
  2. 発心(ほっしん)する。信仰心を起こす。
    1. [初出の実例]「心を発す物は多かれど、仏に成るは希らなり」(出典:観智院本三宝絵(984)上)

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