心空なり(読み)ココロソラナリ

デジタル大辞泉 「心空なり」の意味・読み・例文・類語

こころそらなり

心が自分のからだから離れてしまったようだ。うわの空である。
「たもとほり行箕ゆきみの里に妹を置きて―土は踏めども」〈・二五四一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心空なり」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 空(そら)なり

  1. 心がからだから抜け出て、無我状態にある。ある物事に気をとられて何事も手につかない。うわの空である。
    1. [初出の実例]「たもとほりゆきみの里に妹を置きて心空在(こころそらなり)土は踏めども」(出典万葉集(8C後)一一・二五四一)
    2. 「野にありけど、心はそらにて、こよひだに人しづめて、いととく逢はむと思ふに」(出典:伊勢物語(10C前)六九)

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