そら(読み)ソラ

デジタル大辞泉の解説

そら[感]

[感]注意を促すときなどに発する語。それ。「そら行くぞ」「そら見ろ」

そら[副助]

[副助]副助詞「すら」の音変化。
「下品(げぼん)の人―、この太子の形、有様を見ては近づかじ」〈今昔・三・一五〉

そら[連語]

[連語]それは」の音変化。くだけた会話に用いられる。「そらそうだ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

そら

( 感 )
注意を喚起したり、指示したりするときに用いる語。それ。 「 -、打つぞ」 「 -、行け」 「 -、見ろ」

そら

( 副助 )
〔中古末から中世前期へかけて、主として漢文訓読系統の文に「すら」に代わって用いられた〕
体言またはそれに格助詞の付いたものや体言に準ずる語に付いて、極端な事柄を例として提示し、他の一般を推し量らせる。さえ。すら。 「草木-別離を惜しむなりけり。いかにいはんや人をや/今昔 10」 「此島にて只の都人の行逢たらん-うれしさは限なかるべし/平家 二本・延慶本

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

そら

動〙 (「それは」の変化した) それをさし示して、相手に注意を促すときのことば
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初「お猫サそらいつか大七からはしけて浜中やへ連出した芸サ」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二「そら四銭やるぞ」

そら

〘副助〙 体言(あるいはそれに格助詞の付いたもの)や体言と同資格の語句を受け、程度のはなはだしい(軽重優劣いずれの方向にも)例をあげて他を類推させる。…さえ。すら。
※夜の寝覚(1045‐68頃)五「后の位そら、きはめたることと覚ゆべくもあらぬに」
[語誌]「すら」の転訛形で、意味・用法も「すら」に同じ。上代に多く見られる「すら」は中古の文献にはあまり見られなくなるが、院政鎌倉時代の「今昔物語集」をはじめ、説話軍記物などには「そら」と形を変えて現われる。「そら」は中古でも口語脈で用いられていたが、室町時代には使われなくなる。

そら

連語〙 「それ(其)は」の変化した語。
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉三「へえ、そら立派なややはんどす」

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