心緩し(読み)こころぬるし

精選版 日本国語大辞典 「心緩し」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 緩(ぬる)

  1. 心がのんびりしている。性質がおっとりしている。気が長い。
    1. [初出の実例]「急なる人は久しく常ならず、心ぬるくなだらかなる人は、長きためしなむ多かりける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  2. 心が鈍い。
    1. [初出の実例]「宮をば、今すこしの宿世(すくせ)及ばましかば、わが物にても見奉りてまし、心のいとぬるきぞくやしきや」(出典源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  3. 心が弱い。
    1. [初出の実例]「恋したふは人間のならひ、いはんや仏法にしみ付心ぬるき公家武家」(出典:浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)三)

こころ‐ぬる・し【心緩】

  1. こころ(心)緩し

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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