仏法(読み)ブッポウ

精選版 日本国語大辞典 「仏法」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐ぽう‥ポフ【仏法】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏の説いた教え。また、仏が衆生を教え導く教法。⇔世法
    1. [初出の実例]「仏法東流、至於本国、雖其教、無人伝授」(出典:続日本紀‐天平宝字七年(763)五月戊申)
    2. 「仏法は内心に深く蓄よとの仰に候」(出典:蓮如上人御一代記聞書(16C後))
    3. [その他の文献]〔晉書‐孝武帝紀〕
  3. ぶっぽうそう(仏法僧)」の略。
    1. [初出の実例]「仏法と慈悲は両部の山に住」(出典:雑俳・柳多留‐一二四(1833))
  4. 米粒、または米の異称
    1. [初出の実例]「よろづの病をいやす事にて米を仏法(ブッハウ)といふと也」(出典:男重宝記(元祿六年)(1693)五)

ふつ‐ほう‥ハフ【仏法】

  1. 〘 名詞 〙 フランスの法律、およびその形式。また、それを研究する学問。
    1. [初出の実例]「仏法に明治法律学校、和仏法律学校あり」(出典:法窓夜話(1916)〈穂積陳重〉九七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「仏法」の読み・字形・画数・意味

【仏法】ぶつぽう

仏の教え。

字通「仏」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の仏法の言及

【法】より

…しかし仏教用語としての法は,もっとも重要な,また複雑な意味をもち,それらを列挙することははなはだ困難であるが,(1)釈尊の教え,(2)教えの内容である真理,(3)ものの本質・特性から転じて構成要素,の三つの意味に大別しうる。仏法(ぶつぽう)という場合の法は(1)の意味であり,それはそのまま(2)を意味している。仏教において独特に用いられたのが(3)の意味である。…

※「仏法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android