志々水村(読み)しじみずむら

日本歴史地名大系 「志々水村」の解説

志々水村
しじみずむら

[現在地名]富合町志々水

東はしん村、西は硴江かきのえ村、南は古閑こが西田尻にしたのしりの両村、北は国町こくちよう村に接する。薩摩街道が南北に走る。甲佐社神田注文(阿蘇家文書)に、「小一祝分 三町居合田」として「一丁大坪」とみえる大坪おおつぼは「郡村誌」に字名がみえる。平原ひらばる村にも大坪があるが、当村には居合いあいの字名も残る。慶長国絵図に村名がみえる。廻江手永に属し、廻江手永略手鑑によれば高六六四石二斗余、田四〇町六反余・畑一町二畝余、新地として田二町一反余・畑三反余があり、竈数四五・男女二二〇とある。文久四年(一八六四)の切支丹宗門改帳(宇野氏蔵)では各戸口の家族構成を知ることができる。「国誌」には中山高村・中村などの小村がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android