精選版 日本国語大辞典 「忘緒」の意味・読み・例文・類語 わすれ‐お‥を【忘緒】 〘 名詞 〙 半臂(はんぴ)の腰に結ぶ小紐(こひも)に懸けて垂らす装飾用の緒。[初出の実例]「忘緒のたたみやうあり。二にをりて。わなの片を三分一ほどにをりてまたわの中を引帯にて結」(出典:連阿口伝抄(1366)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の忘緒の言及 【半臂】より …腰部で前を合わせるのに,身ごろと同じ生地で仕立てた小紐を用いた。さらにその結びあまりの部分のみを別にし,一幅の生地を中折れにたたんだものを小紐に掛けて垂らし,これを忘緒(わすれお)と呼んだ。材質は,奈良時代から平安時代初期にかけては絁(あしぎぬ)や平絹を用いたようであるが,平安時代中期以降,冬は五位以上の者は黒綾,文様は小葵,六位以下は平絹か無文綾。… ※「忘緒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by