化学辞典 第2版 「応力-ひずみ関係」の解説
応力-ひずみ関係
オウリョクヒズミカンケイ
stress-strain relation
応力とひずみの関係は,いわゆる固体では,通常,一定のひずみ速度でひずみを変化したときの応力と,ひずみの関係,すなわち応力-ひずみ曲線(S-S曲線)で表される.これは物質の重要な力学特性であり,その物質に特徴的なS-S曲線を示す.しかし,粘弾性固体ではS-S曲線はひずみ速度に依存する.一方,いわゆる液体では,応力-ひずみ関係は,通常,ひずみ速度と応力との関係で表し,系に特徴的なひずみ速度-応力の関係を示す.したがって,一般的には,応力-ひずみ関係は時間の関数として書かれるものであり,この応力-ひずみ-時間関係を明らかにすることは,レオロジーの大きな目的の一つである.[別用語参照]弾性率
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報