念無し(読み)ネンナシ

デジタル大辞泉 「念無し」の意味・読み・例文・類語

ねん‐な・し【念無し】

[形ク]
無念である。残念である。
「覚範一の矢を射損じて、―・く思ひなして」〈義経記・五〉
容易である。たやすい。
「夜昼三日が間に、―・く掘り崩してけり」〈太平記・七〉
予想外である。思いがけない。
「これは―・う覚えて候」〈謡・丹後物狂〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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