忽焉(読み)コツエン

デジタル大辞泉 「忽焉」の意味・読み・例文・類語

こつ‐えん【××焉】

[ト・タル][文][形動タリ]突然ある状態になるさま。にわかに。たちまち。忽然。
「―として湧起こった」〈中島敦名人伝

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精選版 日本国語大辞典 「忽焉」の意味・読み・例文・類語

こつ‐えん【忽焉】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 急であるさま。突然であるさま。忽然。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「時に変し時に化し、忽焉として前後相かへりみざるがごとく」(出典:俳諧・むかしを今(1774)序)
    2. [その他の文献]〔論語‐子罕〕

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普及版 字通 「忽焉」の読み・字形・画数・意味

【忽焉】こつえん

たちまち。〔史記、伯夷伝〕暴を以て暴に易(か)へて 其の非なるを知らず 農・(舜)・夏(禹) 忽焉として沒しぬ 我(われ)安(いづ)くにか歸せん

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