( 1 )「いるかせ」が「ゆるかせ」に転じるのは、古辞書や「平家物語」の諸本などから、室町期に入ってからと考えられる。→「いるかせ(忽)」の語誌。
( 2 )②の意は「いるかせ」にはみえず、「ゆるかせ」のみで、しかも近世期に入ってからのものであるから、語源として、①を「ゆる(緩)」と関係づけることには問題がある。
「色葉字類抄」「観智院本名義抄」では、「いるかせ」の形だけだが、「文明本節用集」では「いるかせ」「ゆるかせ」の両形が見られ、「天草本平家物語」「天草本伊曾保物語」や「日葡辞書」などになると、「ゆるかせ」の形のみになる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...