精選版 日本国語大辞典 「思い敢う」の意味・読み・例文・類語 おもい‐あ・うおもひあふ【思敢】 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 下に打消を伴う )① すっかり思い切る。思うことに十分たえる。[初出の実例]「ひろひ集め 取れりとすれど 玉の緒の みじかき心 おもひあへず〈紀貫之〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑体・一〇〇二)② 十分に考えが及ぶ。[初出の実例]「奥山のいはに苔むしかしこくも問ひ給ふかも念不堪国(おもひあへなくに)」(出典:万葉集(8C後)六・九六二)「まだおもひあへぬ程なれば、心さわぎて、『いかなる事にかあらむ』と、いひあへり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例