思い朽つ(読み)おもいくつ

精選版 日本国語大辞典 「思い朽つ」の意味・読み・例文・類語

おもい‐く・つおもひ‥【思朽】

  1. 〘 自動詞 タ行上二段活用 〙
  2. 思いを果たさないで終わる。心に思ったままで死ぬ。
    1. [初出の実例]「くちなしの下ぞめ衣下にのみいはでや終に思ひくちなん〈法印定為〉」(出典:続後拾遺和歌集(1326)恋一・六五六)
  3. 思い悩む。思い屈す。
    1. [初出の実例]「おほけなき物思ひに思(オモ)ひくちてより心地やうやう例ならず」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉梓神子)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android