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心地 しんじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

心地
しんじ

仏教用語。 (1) 心の地。戒を心地という。戒は大地がすべてのものを支えるように人の心を支えるものであるから。 (2) 菩薩の十信ないし十地の五十心を総称して心地という。心の悟りへの発展の段階のこと。 (3) 心即地すなわち心という地。大地が五穀などを生じるように,衆生の心は世間,出世間の一切の法を生じるから。 (4) 密教で修法の際にそこで修法する大壇の面を心地と観じること。大壇上で修法されるに応じて心という地面の上に真理の世界が建立されるから。

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デジタル大辞泉の解説

ここ‐ち【心地】

外界からの刺激に対して起こる心の状態。心持ち。気持ち。気分。「心地よさそうに眠る」「生きた心地もしない」
気持ち[用法]
物事に対する心の持ち方。考え。思慮。心構え。
「まだいと若き―に」〈・空蝉〉
気分が悪くなること。病気。
「―などのむつかしき頃、まことまことしき思ひ人の言ひなぐさめたる」〈・二六五〉
(「心地する」の形で)…のようなありさま、…の感じである、という意を表す。ようす。けはい。風情。
「人柄のたをやぎたるに、強き心をしひて加へたれば、なよ竹の―して、さすがに折るべくもあらず」〈・帚木〉
[補説]1の場合、複合語の下の部分を構成するときは「履きごこち」「夢見ごこち」のように「…ごこち」となる。
[下接語](ごこち)居心地風邪(かぜ)心地着心地座り心地旅心地寝心地乗り心地人心地夢心地夢見心地酔い心地

しん‐じ〔‐ヂ〕【心地】

《「しんち」とも》仏語
心を大地にたとえていった語。
のこと。心にこうしようと思う意業(いごう)であるのでいう。
菩薩(ぼさつ)の修行の各階位における心のこと。
禅宗で、心の本性、すなわち心性をいう。

しん‐じ〔‐ヂ〕【心地/芯地】

帯や洋服の襟などの芯にする布地。麻芯・毛芯・接着芯など多種ある。

しん‐ち【心地】

しんじ(心地)

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大辞林 第三版の解説

ここち【心地】

物や事に接した時の心の状態。気分。気持ち。 「天にも上る-」 「生きた-がしない」 「住み-」 「夢見-」 〔他の語と複合する時は「ごこち」となる〕
考え。分別。心。 「おのが-にかしこしと思ふ人のほめたる/枕草子 8
(体の状態によって起こる)気分。また、病気。 「御-は少し例ならずおぼされければ/大鏡 道兼
[句項目]

しんじ【心地】

〔「しんち」とも〕
〘仏〙
心のこと。
戒のこと。
菩薩の実践のよりどころとなる心。
禅宗で、悟りの心。

しんち【心地】

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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