思ひ習ふ(読み)オモイナラウ

デジタル大辞泉 「思ひ習ふ」の意味・読み・例文・類語

おもい‐なら・う〔おもひならふ〕【思ひ習ふ】

[動ハ四]
習い覚える。
「君により―・ひぬ世の中の人はこれをや恋といふらむ」〈伊勢・三八〉
そう思うのが習慣となる。いつもそう思う。
「さのみうけとるべき物と―・ひては、かならず心苦しく」〈夜の寝覚・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思ひ習ふ」の意味・読み・例文・類語

おもい‐なら・うおもひならふ【思習・思慣】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 思習 ) 習って心にさとる。習い覚える。
    1. [初出の実例]「君により思ならひぬ世の中の人はこれをや恋といふらん」(出典:伊勢物語(10C前)三八)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 思慣 ) いつもそう思う。そう思うのが習慣となる。
    1. [初出の実例]「人よりさきなりけるけぢめにや、とりわきておもひならひたるを、今になほかなしくし給ひて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)

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