思を掛ける(読み)おもいをかける

精選版 日本国語大辞典 「思を掛ける」の意味・読み・例文・類語

おもい【思】 を 掛(か)ける

  1. (何かを得ようとして)執着する。執心する。
    1. [初出の実例]「夏山のしかのたちどによもすがらおもひをかけてあくるしののめ」(出典:俊忠集(1123頃))
  2. 思慕の情を向ける。懸想する。おもいかける。
    1. [初出の実例]「夜もすがら余所に眺めし言の葉につゆも思ひをかけぬまぞなき〈藤原為忠〉」(出典:木工権頭為忠百首(1136頃)恋)
  3. 心配をさせる。
    1. [初出の実例]「自らが名をも朽たし、母御に思ひをかけ申す事よもあらじ」(出典:大観本謡曲・鳥追舟(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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