思出笑(読み)おもいいでわらい

精選版 日本国語大辞典 「思出笑」の意味・読み・例文・類語

おもいいで‐わらいおもひいでわらひ【思出笑】

  1. 〘 名詞 〙おもいだしわらい(思出笑)
    1. [初出の実例]「『なににかは聞かせん』と思へば、うち背(そむ)かれて、人知れぬ思いでわらひもせられ、『あはれ』とも、うちひとりごたるるに」(出典源氏物語(1001‐14頃)帚木)

おもいだし‐わらいおもひだしわらひ【思出笑】

  1. 〘 名詞 〙 前にあったことをひとりで心の中に思い出して、笑うこと。おもいいでわらい。〔詞葉新雅(1792)〕
    1. [初出の実例]「ゆうべのことを、むすめのはなしにききしと見えて、おもひ出しわらひをするにぞ」(出典:滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android