思差(読み)おもいざし

精選版 日本国語大辞典 「思差」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ざし おもひ‥【思差】

〘名〙 その人にと思う心があって、杯に酒をつぐこと。相手を決めて酒をつぐこと。⇔思い取(ど)り
曾我物語(南北朝頃)六「その盃、いづかたへもおぼしめさん方へ、おもひざししたまへ」

おもい‐ざ・す おもひ‥【思差】

〘自サ四〙 (「おもいさす」とも) 相手を決めて酒をつぐ。おもいざしをする。
太平記(14C後)一〇「御前に有ける盃を以て〈略〉思指(ヲモヒザシ)申すぞ、是を肴(さかな)にし給へとて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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