精選版 日本国語大辞典 「思取」の意味・読み・例文・類語
おぼし‐と・る【思取】
〘他ラ四〙 (「おもいとる(思取)」の尊敬語)
① 心にお悟りになる。
② 心にこうと思い定められる。決心なさる。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「かかる住まひもおぼしたちけるを、これをいたづらになさぬにおぼしとりて、なほいで給へ」
おもい‐とり おもひ‥【思取】
〘名〙
① よく理解すること。心にさとること。
② 決心すること。
おもい‐どり おもひ‥【思取】
〘名〙
① この人と思う人から杯を受けること。また、思うところがあって、差された杯を受けること。⇔思い差し。
② ほしい物を思いどおりに取ること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
おもい‐と・る おもひ‥【思取】
〘他ラ四〙
① 心にさとる。思いわきまえる。
※源氏(1001‐14頃)早蕨「すべてなべてむなしくおもひとるべき世になむなどのたまふ」
② 心にこうと思い定める。決心する。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「もし心ならで参りこずとも、つとおもひとりてなんあるべき」
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