思取(読み)おもいとり

精選版 日本国語大辞典 「思取」の意味・読み・例文・類語

おもい‐とりおもひ‥【思取】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく理解すること。心にさとること。
    1. [初出の実例]「年より姑になると、思ひとりしてよめをかあひがる心底はなく」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)
  3. 決心すること。
    1. [初出の実例]「両人の妻は菩提寺を頼み、出家染衣の身と成て念頃に菩提を弔ひければ、心ある親類などは、余りにおもひとりの過ぎたるならん」(出典:随筆・耳嚢(1784‐1814)一)

おもい‐どりおもひ‥【思取】

  1. 〘 名詞 〙
  2. この人と思う人から杯を受けること。また、思うところがあって、差された杯を受けること。⇔思い差し
    1. [初出の実例]「その盃、義秀のみて面々にくだし、おもひざし、おもひどり、その後は乱舞になる」(出典:曾我物語(南北朝頃)六)
  3. ほしい物を思いどおりに取ること。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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