精選版 日本国語大辞典 「思置」の意味・読み・例文・類語
おもい‐お・く おもひ‥【思置】
〘他カ四〙
① 心にきめておく。前もって考えておく。
② 気にかける。あとに心を残す。思い残す。
※後撰(951‐953頃)恋六・一〇〇八「露の命いつとも知らぬ世の中になどかつらしと思をかるる〈よみ人しらず〉」
おぼし‐お・く【思置】
〘他カ四〙 (「おもいおく(思置)」の尊敬語)
① 心に決めておかれる。前もってお考えになる。
※落窪(10C後)三「猶びんなき物におぼしおきたるなめりかし」
② 気におかけになる。あとに心を残される。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「ただかの人ばかりを、ありけりとおぼしをかれなんを」
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