思羽(読み)おもいば

精選版 日本国語大辞典 「思羽」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ばおもひ‥【思羽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鴛鴦(おしどり)孔雀(くじゃく)、鴨(かも)、雉(きじ)などの尾の両脇にある銀杏(いちょう)の葉の形をした羽。特に、鴛鴦についていうことが多い。剣羽(つるぎば)。おもいばね。
    1. [初出の実例]「此鴛鴦とびあがり、おもひばにて、王の首をかきおとし」(出典:曾我物語(南北朝頃)五)
  3. おもいばつつみ(思羽包)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の思羽の言及

【香道具】より

… このほか香木を入れておく沈香箱や名香袋,葉入,香炭団入,火末(焚殻)入などの道具がある。また組香の香包を入れておく包を惣包といい,思羽(おもいば)もその一種である。代表的な組香30にはそれぞれその組香名にちなんだ美麗な絵で彩られた惣包が定められており,〈三十組惣包〉と呼ばれる。…

※「思羽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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