孔雀(読み)クジャク

  • ▽孔×雀
  • くざく
  • 孔雀 (クジャク)

デジタル大辞泉の解説

キジ目キジ科クジャク属の総称インドクジャクはインド・スリランカ平地や開けた林にすみ、全体に青みがかった色をしている。全長約2メートルで、羽を覆う上尾筒(じょうびとう)は目玉模様のある長い飾り羽となっていて、ディスプレーのとき扇状に開く。変種シロクジャクがある。マクジャクは全長約2.3メートル、東南アジアの森林にすみ、緑がかった色の羽をもつ。

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大辞林 第三版の解説

キジ目キジ科の鳥。雄は尾の付け根にある上尾筒じようびとうの羽毛が著しく発達して1.5メートルに及ぶ。その各先端には華麗な彩りの眼状紋があり、大きく扇状に広げて雌に求愛する。よく知られたものにマクジャクとインドクジャクがある。日本には597年に新羅しらぎから献上された記録がある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 =くじゃく(孔雀)(一)①
※宇津保(970‐999頃)楼上下「四人はくざくの装束す。四人は胡蝶」
[1] 〘名〙
① キジ科の鳥。翼長はふつう四〇~五〇センチメートル。雄の尾の基部にある上尾筒の羽毛が著しく長く(約一・五メートル)、尾羽のようにみえる。上尾筒の各羽の先端に紫、金、緑などで彩られた眼状紋があり、時々扇形に広げる。中国南部からインドシナ半島、マライ半島に分布するマクジャクと、インド、セイロン島に分布するインドクジャクの二種類がある。前者は緑色を主色とし、くびは青く、筆状の羽冠があり、後者は頭とくびが光沢ある青色で、扇状の冠をもつ。両種とも密林の水辺に好んで生活し、植物の実や虫などを食べる。インドクジャクの白変種にシロクジャクがある。「日本書紀」に推古天皇六年(五九八)新羅が孔雀一羽を貢献した記録があり、その後もしばしば日本に渡来しているが、数が少ないので珍鳥とされ、江戸時代、寛永(一六二四‐四四)ごろから京都の四条河原をはじめ各地で見世物として客を集めた。くざく。〔十巻本和名抄(934頃)〕
※宇津保(970‐999頃)吹上上「くじゃく・あうむのとりあそばぬばかりなり」
② (打掛に孔雀や鳳凰(ほうおう)などの金糸模様があるところから) 江戸吉原などの高級遊女。また、盛装した遊女。
※長唄・教草吉原雀(1768)「叩く水鶏(くひな)の口まめ鳥に孔雀騒きで目白押し、見世清掻(すがかき)のてんてつとん」
③ 紋所の名。孔雀が尾をひろげた姿を図案化したもの。

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