思醒(読み)おもいさます

精選版 日本国語大辞典 「思醒」の意味・読み・例文・類語

おもい‐さま・す おもひ‥【思醒】

〘他サ四〙 心を冷静にする。熱している気持を鎮める。心の迷いをさます。
源氏(1001‐14頃)夕顔「さまで心とどむべきことのさまにもあらずと、いみじく思さまし給ふに」

おもい‐さ・む おもひ‥【思醒】

〘自マ下二〙 興ざめる。興味を失う。熱がさめる。
風姿花伝(1400‐02頃)七「見物衆も、これはいかやうなるぞとをもいさめたる所に、大事申楽の日、手立を変へて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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