恋ひ渡る(読み)コイワタル

デジタル大辞泉 「恋ひ渡る」の意味・読み・例文・類語

こい‐わた・る〔こひ‐〕【恋ひ渡る】

[動ラ四]長い年月のあいだ、恋い慕いつづける。
「うつせみの人目を繁み石橋の間近き君に―・るかも」〈・五九七〉

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精選版 日本国語大辞典 「恋ひ渡る」の意味・読み・例文・類語

こい‐わた・るこひ‥【恋渡】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「わたる」は「…しつづける」の意 ) 恋い慕いながら月日を経る。
    1. [初出の実例]「青楊(あをやぎ)の枝切りおろし斎種(ゆだね)蒔きゆゆしき君に故非和多流(コヒワタル)かも」(出典万葉集(8C後)一五・三六〇三)
    2. 「夜とともにこひわたる人のかたみにも」(出典:源氏物語(1001‐14頃)手習)

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