知恵蔵 「恐竜の寿命」の解説 恐竜の寿命 恐竜に関する謎の1つに、個々の恐竜の平均寿命がある。最近、肋骨や腹肋骨などは骨髄腔による骨の欠損が少なく、年輪による年齢推定に適するとわかった。ティラノサウルス7個体、ダスプレトサウルス3個体、アルバートサウルス5個体、ゴルゴサウルス5個体で年齢が推定された。大腿骨の周囲の長さから推定された体重を縦軸に、成長停止線に注目し年齢を横軸にとってグラフ化した成長線を描く。ティラノサウルスでは13歳から17歳までの成長速度が速く、寿命は最大で30歳程度。ダスプレトサウルス、ゴルゴサウルス、アルバートサウルスでは、それぞれ25歳ほどに達していた。ティラノサウルスの成長期間は他種と同程度でも、成長速度を上げて巨大化を達成している。竜脚類の寿命は100歳以上と想像されている。 (小畠郁生 国立科学博物館名誉館員 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by