恒安村(読み)つねやすむら

日本歴史地名大系 「恒安村」の解説

恒安村
つねやすむら

[現在地名]久保田町大字久富ひさとみ

現久保田町の中央部を南北に細長く延びる。

永禄年間(一五五八―七〇)当村に後藤貴明(武雄領主)が自運庵と称する居館をもっていたが、竜造寺隆信に追われ、塚崎つかざき(現武雄市)に逃れた。元亀元年(一五七〇)満岳宗久が、父宗成の遺志を継ぎ、貴明の草庵を改築し、曹洞宗満岳山竜顔りゆうがん寺を創建、恒安に居館した。宗久の出自は不明だが、居館跡は現存する。天正年間(一五七三―九二)隆信と貴明は和睦し、貴明の子弥次郎晴明を隆信の養子として、太俣ふとまた郷に五〇〇町の領地を与え、晴明は恒安に居館したという(久保田町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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