恒見名
つねみみよう
大隅国に散在した中世の名。このうち小河院恒見名は現下井の字常見が遺称地と考えられる。大隅国建久図田帳によると正八幡宮(現鹿児島神宮)領で、曾野郡(二〇町五反)・小河院(三町九反大)・桑東郷(四町九反半)・帖佐郡(八町七反大)・蒲生院(七町九反半)・鹿屋院(八町)に所在し、田積は合せて五四町大。鹿屋院恒見名は不明であるが、それ以外はいずれも国方所当弁田(応輸田)で、丁別一九疋三丈の所当を国衙に納めていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 