意地張(読み)いじばり

精選版 日本国語大辞典 「意地張」の意味・読み・例文・類語

いじ‐ばり イヂ‥【意地張】

〘名〙 (形動) 意地をはること。自分の思いこんだことを押し通そうとすること。また、その人。あるいは、そのような性質態度であること。強情っぱり。いじっぱり。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉八九「みな我を無理に意地張りのなまじひな侠客(をとこ)くさくした奴等ではある」

いじ‐ば・る イヂ‥【意地張】

〘自ラ五(四)〙 他人に逆らっても、自分の思い込んだことを通そうとする。また、それを感じさせるような様子である。
浮世草子傾城禁短気(1711)五「手を取っていぢばるを無理に引き立て」

いじっ‐ぱり イヂッ‥【意地張】

〘名〙 (形動) 「いじばり(意地張)」の変化した語。
※雑俳・柳多留‐三三(1806)「兄弟で書のしを喰ふいじっぱり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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