愛敬をこぼす(読み)あいきょうをこぼす

精選版 日本国語大辞典 「愛敬をこぼす」の意味・読み・例文・類語

あいきょう【愛敬】 を こぼす

① (「こぼす」は、すきまから外に表わし出すの意) あいきょうをふりまく。なまめかしい態度をとる。
歌謡田植草紙(16C中‐後)晩哥二番「畷(なわて)を見よや袖を振るを見やれ、その畷にわあいきゃうこほすな 出てて見やれあいきゃうこほす姿を」
② (「こぼす」は、漏らし流す、流し去るの意) あいきょうを捨て去る。そっけなくする。愛想づかしをする。
※歌舞伎・菊模様法の燈籠(傾城玉菊)(1857)三幕「さっきにあれほど愛敬(アイキャウ)こぼし、憎まれ口を利いたのに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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