( 1 )「敬」を「行」と書かれた例も多く、仏語「愛楽(あいぎょう)」との関連も考えられ、「愛敬」「愛行」「愛楽」の敬、行、楽は単に形の上からつけ加えたもので、意味はもっぱら「愛」にあるという見方もある(小西甚一「梁塵秘抄考」)。
( 2 )「黒本本節用集」に「有敬 アイギャウ」とある。
( 1 )漢語本来の意味は「敬愛すること」であるが、中古の仮名文では主に②③のように「愛らしい魅力のあること」の意で用いられた。
( 2 )中世になって、清音形のアイキャウも用いられるようになるが、アイギャウと同じように「敬愛」を意味するとともに(→あいきょう①)、一方で、「あいきょう②」の「鉢かづき」例のように「愛らしさ」の意味も見られるところから、清濁両形の使い分けは明確に指摘しがたい。しかし、「日葡辞書」には両形ともに掲載されており、おおよその意味分担の傾向はあったのではないかとも考えられる。
( 3 )近世には、アイキャウの語形が優勢になり、もっぱら「愛らしさ」の意味、また、そこから派生した意味で用いられるようになる。→「あいきょう(愛敬)」の補注。
( 4 )漢文系の文章では、中世以来、漢音読みのアイケイの語形が行なわれ、「敬愛」の意味で用いることが多い。→「あいけい(愛敬)」の補注
「きょう」に「嬌」の字を当てるようになったのは、[ 一 ]②③の意味の普及に対応したもの。
「愛敬」は古く、「あいきょう」あるいは「あいぎょう」と読み、漢籍から影響を受けた「あいけい」は新しいと考えられる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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