最新 地学事典 「愛鷹火山」の解説
あしたかかざん
愛鷹火山
Ashitaka volcano
富士火山の南東部に位置する第四紀の複合成層火山。40万~35万年前に主として高アルミナ玄武岩質~玄武岩質安山岩質の旧期成層火山(噴出量約45km3)を形成。その後約10万年の休止期間をおいて,約25万年前には角閃石デイサイト質溶岩および降下火砕物(約1km3)を噴出。25万~17万年前の間は小規模な噴火と山体の侵食崩壊を繰り返した。その後約15万年前に再び玄武岩質の溶岩・火砕岩を噴出(約6.5km3),約13万年前までに噴出溶岩および火砕岩は安山岩~デイサイト質へと変化した(約2km3,新期成層火山)。約10万年前に角閃石デイサイト質溶岩円頂丘と火砕流(約0.3km3)を噴出してその活動を完全に終了。参考文献:由井将雄ほか(1989) 震研報,Vol.64
執筆者:高橋 正樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

