慶長二年分限帳(読み)けいちようにねんぶげんちよう

日本歴史地名大系 「慶長二年分限帳」の解説

慶長二年分限帳
けいちようにねんぶげんちよう

一冊

成立 慶長二年

写本 徳島県立図書館所蔵呉郷文庫

解説 原本の所蔵先は不明。呉郷文庫の写本のもととなった写本は勝浦郡多田昌正(現小松島市金磯新田多田家)蔵となっており、奥付に嘉永六年夏に市原栄寿が写し、さらにその写本から安政三年に新しい写本を作り校合を行ったことが書かれている。また呉郷文庫本は多田家蔵写本と麻植郡石原六郎所蔵本との校合を行っている。江戸初期の藩士地方知行寺社領、また阿波国内にあった置塩領(赤松家)・兵橘領(毛利兵橘家)などの知行の様子を知るために欠くことのできない史料といえる。しかし村名などの明らかな写し間違いも少なくないので、利用には注意が必要である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android