なり‐・く【成来】
- 〘 自動詞 カ行変 〙
- ① 変化して、別の状態に近づいてゆく。他の状態に移行してゆく。
- [初出の実例]「青山の 其処とも見えず 白雲も 千重に成来(なりき)ぬ」(出典:万葉集(8C後)六・九四二)
- ② ずっと継続して、あるいは同じ状態で現在に至る。
- [初出の実例]「家高う、人のおぼえ軽からで、家のいとなみ立てたらぬ人なむ、いにしへよりなりきにける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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