デジタル大辞泉 「其処」の意味・読み・例文・類語
そ‐こ【×其▽処/×其▽所】
1 中称の指示代名詞。聞き手に近い場所、また、聞き手と話し手の双方が承知している場所・事柄をさす。
㋐その場所。「―にある袋」
㋑その点。その事。「―がむずかしいところだ」
㋒その局面。「―でベルが鳴った」
㋓その程度。それほど。「―まで言うなら仕方がない」
㋔あなたのところ。
「―にこそ多くつどへ給ふらめ」〈源・帚木〉
2 二人称の人代名詞。おまえ。そなた。
「―は今年何歳になりおる」〈魯庵・社会百面相〉
3 不定称の指示代名詞。漠然とある場所をさす語。どこ。どこそこ。
「思ふどち春の山辺にうちむれて―ともいはぬ旅寝してしか」〈古今・春下〉
[類語]そこら・そこいら・そんじょそこら・そちら・そっち