千重(読み)チエ

デジタル大辞泉 「千重」の意味・読み・例文・類語

ち‐え〔‐へ〕【千重】

たくさん重なること。
「まさきくて妹がいははば沖つ波―に立つともさはりあらめやも」〈・三五八三〉

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精選版 日本国語大辞典 「千重」の意味・読み・例文・類語

ち‐え‥へ【千重】

  1. 〘 名詞 〙 数多く重なること。
    1. [初出の実例]「遙々に思ほゆるかも白雲の知弊(チヘ)に隔てる筑紫の国は」(出典万葉集(8C後)五・八六六)
    2. 「いと中々としごろの心もとなさよりもちへにものおもひかさねてなげき給」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)

せん‐ちょう【千重】

  1. 〘 名詞 〙 幾重にも重なっていること。
    1. [初出の実例]「兕甲千重、虎賁百万、蹴蹋戎冠之地、叱咜鋒刃之間」(出典:経国集(827)二〇・紀真象対策文)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐馬融伝〕

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普及版 字通 「千重」の読み・字形・画数・意味

【千重】せんちよう

ちえ。

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