戯作者(読み)ゲサクシャ

デジタル大辞泉 「戯作者」の意味・読み・例文・類語

げさく‐しゃ【戯作者】

戯作を業とする人。特に、江戸後期の通俗作家。

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精選版 日本国語大辞典 「戯作者」の意味・読み・例文・類語

げさく‐しゃ【戯作者】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「けさくしゃ」とも ) 戯作を業とする人。小説家。多く、江戸後期の通俗小説家をいう。
    1. [初出の実例]「滑稽地に落て戯作者(ケサクシャ)棚へ上られ、空しく口を閉(つぐん)で、後るる流行を嘆ずるのみ」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)序)

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世界大百科事典(旧版)内の戯作者の言及

【戯作】より

…具体的には享保(1716‐36)以降に興った談義本洒落本(しやれぼん)や読本黄表紙,さらに寛政(1789‐1801)を過ぎて滑稽本(こつけいぼん),人情本合巻(ごうかん)などを派生して盛行するそのすべてをいう。またその作者を戯作者と称する。以上の戯作はその作者層や作品の質などを勘案すると,寛政期を境として,前,後の2期にわけて考えるのが実状に即した見方である。…

※「戯作者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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