手っ張る(読み)テッパル

デジタル大辞泉 「手っ張る」の意味・読み・例文・類語

てっ‐ぱ・る【手っ張る】

[動ラ四]対抗する。対立する。手向かう。
「一旦は言ひ掛かりて、―・って見ようと思はれたさうなが」〈浄・妹背山

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手っ張る」の意味・読み・例文・類語

てっ‐ぱ・る【手張】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 対抗する。手向かう。
    1. [初出の実例]「てっぱって見ようと思はれた」(出典:浄瑠璃・妹背山婦女庭訓(1771)四)
  3. 手に余る。自分の力に過ぎる。てばる。
    1. [初出の実例]「それに他の関係も多く、其辺の言葉でいふ『てっぱる』場合がよくあり」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android