手もなく(読み)てもなく

精選版 日本国語大辞典 「手もなく」の意味・読み・例文・類語

て【手】 も なく

  1. 手数もかからず。何の面倒もなく。簡単に。たやすく。容易に。
    1. [初出の実例]「手もなう呉を平たぞ」(出典:玉塵抄(1563)二二)
    2. 「祈祷師をはじめとする男たちの詐術に手もなくひっかかって」(出典:林檎の下の顔(1971‐73)〈真継伸彦〉五)
  2. 論もなく。そのまま。
    1. [初出の実例]「愛するは則思ふの念の入ったので〈略〉手(テ)もなく国の事を深く、おもふのじゃ」(出典:寄合ばなし(1874)〈榊原伊祐〉初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む